2月26日
なんとか腰の痛みが感じられなくなった。
それはとても喜ばしいことである。
ただ、それとは別に妙に気になることがある。
相方の調子がおかしいのだ。
別に身体の不具合を訴えているわけではない。
なんだか、浮ついているように見えて仕方がないのだ。
なんども繰り返すが相方は気分が浮つくような性格をしていない。
いつも地に足を付けてずっと遠くを睨みつけているような性格なのだ。
その相方が、この2,3日やたらと外出をする。
別にそのこと自体には問題はないのだけれども、どこか気持ちが悪い。
躁鬱の状態になっているのではないだろうか。
そう心配もする。
いつも机の前でうんうんと唸っているときの相方にも心配はするけれど、やたらと外に出歩く姿も気持ちがよくない。
なにかいいことがあったのだろうか。
それとも、嫌なことがあったのだろうか。
わたしなりに心配になり、相方に声をかけてみた。
なんでも、姫奈と龍平の恋物語を書き始めたことが相方の気を良くしているらしい。
ほんの導入部分を書き始めただけなのだが、それが良作であるになることを確信しているらしい。
これまで、自分の作品に自信を持てなくてパソコンの前から離れることが出来なかったが、今回の作品は実に良いものであると確信が持てるため、ゆっくりと時間をかけて書こうという気分になったらしい。
それは、とてもいいことだ。
自分を追い込むことでしか充実感を得られなかった相方が肩の力を抜くことが出来るようになったのだ。
とても喜ばしいことであるとは思いながらもやはりわたしの心の刺は抜けない。相方がいつリバウンドを起こすか分からないから。
明るく振る舞う彼の姿を見ても、心底喜ぶことが出来ないのはわたしの心の病のせいだろうか。
それとも相方の心の病のせいだろうか。
季節は確実に移ろっていく。
こういう時期が我々には一番危ない時期なのだ。