松谷 英奈が見た一年の人気ブログ記事

  • 3月12日

    今日はまともな日記が描けそうにない。 まあ、いつものことか。 具合が悪い訳ではない。 やらなくてはいけないことがあるのだ。 あなたは羅生門という小説を読んだことがあるかしら。 主人公である下人が飢えをしのぐため老婆の着物を剥ぎ取って消えていく。 「下人のとった行動は善か悪か。」 相方にそう問われた... 続きをみる

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  • 3月11日

     人外のわたしは今日も闘う。  相手はもちろん目の前の敵だ。  自分との闘いなんてもうしない。そんなことは人のやることだ。  今のわたしは絶滅寸前のネコ科の虎だ。剣歯虎というやつだ。  異常に発達した前歯の牙だけを頼りに狩りをする。  捕獲しなければいけない餌たちはどんどん進化して小型化していく。... 続きをみる

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  • 3月9日

    今日は相方がパソコンに向かっている姿を久しぶりに見た。 回復したのだろうか。 わたしはまだ回復の兆しが見えない。 もとからこんな体だったんだよ。 今年に入ってから、やけに気分がいい日が続いただけだ。 相方の背中に向かって愚痴をこぼす。 あの人はわたしがどれだけ辛いのかはよく分かっているはずだ。 だ... 続きをみる

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  • 3月6日

    久しぶりに泣いた。 あまりに苦しくて。 涙が止まらなかった。 相方がわたしに声をかけてくれたから。 自分はもっと苦しいはずなのに。 でも、優しい言葉なんかじゃない。 だけど、ほんの少しだけ力が湧いた。 明日こそはベッドから抜け出せますよう。

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  • 3月3日

    死ぬのを覚悟したら、なんだか馬鹿馬鹿しくなった。 不思議なものだ。 しばらく活動していない自分はとんでもないマイナスの場所にいる。 それでも、生きていこうと思えるのはなぜだろう。 おそらくわたしが途轍もない馬鹿だからであろう。

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  • 3月1日

    ああ。 死にたい。 朦朧とする意識の中でひとつだけ思い出したことがある。 わたし達が心底辛いと思っている時は誰も助けてくれないんだっけ。 自分で立て直すしか、行く道はないのだっけ。 だからなんとか進もう。 いいじゃないか。 何か月後に首をくくることになったとしても。 それがわたし達の運命なのだから。

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  • 2月22日(作者として一言)

    こんにちは。作者です。松谷英奈ではない、このブログの作者です。 このブログは40歳男性のわたしの日常を松谷 英奈という女性の視線を通した形で書いております。 最近、実に多くの新しい読者さんに読んで頂けるようになりましたので、改めてこのブログの趣旨というものを書いておかなければと思いました。 「なん... 続きをみる

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  • 2月22日

    「これ。昨日英奈が書いてくれた龍平の持つ恋愛観に対する姫奈の反応。これを受けて龍平がさらになんて語るのかを考えてみて。明日までに。」  いつもパソコンに向かってなにかを頑張っている相方をみて感心することは多かったが、具体的には毎日どんな作業をして、どれだけの成果を上げているのかは知らなかった。  ... 続きをみる

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  • 2月21日

     引き続き、龍平の恋愛観というのを纏めてみた。  断っておくけど、わたしは龍平の恋愛観には全く賛同出来ない。愛したものがいれば自分も長く生きて愛を感じていたいし、相手にも当然長生きしてほしい。  だけど、こういう人間がいても面白いとは思う。というかいるんじゃないだろうか。この世のどこかには。  以... 続きをみる

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  • 2月19日

     今日は定期の通院日だった。約2週間に一度はこのクリニックに足を運ばなくてはいけないのだけど、ここに来るたびに体調は悪くなる気がする。  わたしは統合失調症。相方は双極性気分障害。 同じクリニックの同じ先生に診てもらうようになってから、どのくらい経つのだろう。まだ一年も経たないと思うけど。  最近... 続きをみる

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  • 2月18日

    「好きにしていいことと、なんでもいいことは全く違う。」  言われてから気が付いたが、前にも同じようなことを言われたな。  少し悔しかった。  だけど今度は書いたものを破られたりはしなかった。本人が意識しているかどうかは分からないけれど、昨日書いたものは根本から間違っていて、今日書いたものはまだ修正... 続きをみる

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  • 2月17日

     今、頭の中に欲と快楽と性という言葉が行ったり来たりを繰り返している。 中馬 姫奈という女をこの世に産み出す為の作業だ。産み出すと言ってもわたしは母親ではない。身体を痛めてその女を生み出すわけではない。  だからと言って神になるわけでもない。神は命を落とすだけ。その命がどんな性質になるのかは、その... 続きをみる

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  • 2月16日

     ただいま。  やっと帰ってきた。  随分気分がリフレッシュ出来たなあ。  明日から普段通りの生活をまた頑張ろう。  

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  • 2月13日

     特になにも考えなくてもキャラクターが勝手に動き出す。相方はそんなことを言っていたがそんなことあり得るのか?  わたしの中の姫奈は身動きひとつしないぞ。なにも喋らないぞ。相方が嘘をついているのか?いや、あの人は女が絡まない限り嘘はつかない。女が絡めば必ず嘘をつくけど。  そうか。わたしの頭の中で姫... 続きをみる

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  • 2月10日

     何気なく。本当に何気なく本棚を整理していたらすごく懐かしいCDが出て来た。 わたしがまだ小学生低学年の頃に、自分のお小遣いで初めて買ったCDではないだろうか。もう、このCDも発売直後というわけでもなく、チャートの中にも入っていなかったと記憶している。  チャートには入っていなくても、わたしの頭と... 続きをみる

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  • 2月8日

     もう2月になったというのに、今年は外出らしいものをしていない。食品や煙草を買いにスーパーに出かけるか、病院という場所にしか足を運んでいない。  こんな生活、いいわけがない。何に良くないのかって?そんなの知らないけどいいわけがないんだ。  少しでかい買い物をするから付き合ってくれといって相方を車に... 続きをみる

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  • 2月5日

    どうしたんだよ。 相方が朝からピクリとも動かなくなってしまった。 もう見ていられない。 こんなつらい思いをするのなら、ふたりで一緒に死んでしまいたい。 なぜ生きるということはこんなにつらいものなのか。 もう、わたしも死んでしまいたい。 誰か助けてくれ。 生きる勇気を分け与えてくれ。

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  • 1月29日

     結局相方は入院することになった。諸々の検査をする為1週間は入院しないといかないらしい。 頼むから目を開けてくれ。 私の名前を呼んでくれ。 相方には無理をさせすぎた。反省している。 だから、早く一緒に帰ろうよ。

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  • 1月21日

    「出来た!」  この間の相方と同じ様に大きな声を出してわたしは両腕を上げて大きな声を出した。  長い時間がかかったが、ようやく「平成という時代を振り返る」ことが出来たのだ。 わたしなりに納得のいく文章が書けた。音楽という分野に視点を絞り込み、わたしというフィルターを通して平成という時代を語ることが... 続きをみる

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  • 1月20日

     いよいよ本格的に「平成という時代を振り返る」というテーマのコラムに着手する。わたしは平成という時代に流行した音楽を振り返った記事を書くことにした。わたしなりにいい歌だなと思ったものはとても数が多いけど、その曲をリストアップしてみて感じたことがある。なんだか、人を応援する歌がとても多かったような気... 続きをみる

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  • 1月19日

    「ねえ。書き上がった小説読ませてよ。」 相方はなにも喋らずに書き上げた小説を開いてパソコンの前から離れた。 今回はどんな話に仕上がっているのだろう。 何度か今書いている小説はどんな内容なのか尋ねたことがあるが、相方はまともには答えてくれなかった。別に意地悪をしていたわけではないだろう。ただ、一生懸... 続きをみる

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  • 1月17日

     昨日の続き。 「ねえ。英奈、わたしと一緒に仕事しよう。」 葵ちゃんは頻繁にわたしに電話をかけてきた。 彼女はもうキャバクラの仕事はやめていた。本気で自動車整備工場の後を継ぐつもりらしい。 「話を聞くだけでもいいから。」 というので、何度か夕食を食べながら仕事についての話をした。  どれだけ、好条... 続きをみる

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  • 1月16日

     正午を過ぎたくらいにわたしの携帯が鳴った。電話の向こう側にいるのはわたしの親友でもあり恩人でもある葵ちゃんだ。 「英奈。最近どう?元気にしている?」  元旦に今年もよろしく!というLINEのやり取りはしたが、声を聞くのは久し振りだ。最後に声を聞いたのは1か月以上前だろう。  葵ちゃんと出会ったの... 続きをみる

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  • 1月10日

     今日は久し振りに昼寝をすることが出来た。今年になってからなんだかピリピリとしている日が続いて、昼間からイライラしている日が続いていたんだけど今日はなんだか気持ちが穏やかで昼間から眠ることが出来たんだ。  コラムを書くために今わたしは、「平成という時代」を振り返っている。だけどわたしは平成しか知ら... 続きをみる

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  • 1月9日

    「これで昼飯適当に買ってきて。」  2千円を差し出して相方は言った。今日はどうやら集中出来ているようだ。この男の凄いところは一度集中してしまうとタバコを吸う以外はひとつのものごとにのめり込むことが出来るんだ。多分わたしが弁当を買ってきても、口にするのは夕方だろう。食べればまだマシで、弁当の存在すら... 続きをみる

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  • 作者より皆様へ 1月8日

    ええと。作者本人です。 松谷 英奈としてではなく作者として書かせて頂きます。 なんだかんだで今年も1週間経ちましたね。皆様の暮らしも忙しくなってきたのではないでしょうか。くれぐれもお体をお大事に。 お蔭様で1週間休みなく英奈の日記を書き続けることが出来ました。 なんの宣伝もPRもしていないにもかか... 続きをみる

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  • 1月8日

     朝から狭い部屋で相方とふたりでパソコンに向かっている。別々のパソコンを睨んでいるんだけど、ふたりともさっきから、うんうんと唸っては横になって頭を整理しているばかりでキーボードを打つ音はほとんど響かない。今日はふたりとも調子悪いみたいだ。わたしにとっては珍しくもないことだが、相方がここまで行き詰っ... 続きをみる

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  • 1月7日

     今日からやっといつも通りの日常に帰ることが出来るのだ。金がないのは相変わらずだけど。仕事が出来ることを有難いと思うなんて、そうそうあることじゃない。いつも休みたい休みたいと思っているのだが、今年の年末年始の連休は長すぎた。  仕事が始まると言ってもわたしも相方も勤め人ではない。休むときだって仕事... 続きをみる

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  • 1月6日

     結局昨日の夜もたくさん相方と愛し合った。  朝起きたときも、また相方に押し倒された。中々こんなに元気な40歳というのもいないではないだろうか。お互いの気持ちを十分確かめ合った後にベッドの中で相方に聞いてみた。 「わたしは今でも輝いている?」 「お前は自分を輝かせる才能を持っている。」  まだ出会... 続きをみる

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  • 1月4日

     新年早々禁欲する生活を強いられることになった。暇で暇で仕方がない。だから一日中読書をして過ごすことにした。  わたしは中学までしか出ていないし、元から頭は悪いのだけど読書というものだけは嫌いではない。  頭が悪すぎるから、今まで読んだ本でなにが面白かったと聞かれても、どんな著者が好きなのかと聞か... 続きをみる

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  • 1月2日

    「ママ。」  この声を聞くと正月もいいもんだなと思う。  最近ではなにか逢う理由がないとなかなか息子にも逢えないから。  ちょっと見ない間にまた大きくなったな。もうとっくにわたしの身長を追い抜いている。 わたしが15のときに産んだんだからもう13歳になるのか。年月が流れるのは早いもんだ。 息子と逢... 続きをみる

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