1月11日

 今日は今年初めての通院日だった。わたしと相方は似たような病気を抱えていて同じクリニックに通っている。
 わたしは統合失調症、相方は双極性気分障害だと診断されている。
 わたしはこの病名を与えられてからもう11年になる。症状はよくなったり、悪くなったりの繰り返し。特に冬のこの時期は病状は悪化する。年末からずっと調子は悪かった。もっと気分が明るければもっと明るい日記を読んでもらうことも出来るのに。


 通院しているといっても薬をもらいに来ているだけといっても過言ではない。別に医者にあれこれと症状を話して、なにか改善策を見出そうという治療ではないのだ。11年も病院に通っていれば、医者がこの病気に対してなにか力になってくれるものでもないと身体をもって自覚している。
 自分の力で少しずつ回復していくしかないのだ。他の誰の力も役には立たない。たとえそれが相方であってもだ。


 今、わたしを診てくれている医者もその辺のことはよくわきまえていてくれている。だから余計なことは聞いてこない。わたしの話を聞いて、処方する薬を少し増やしたり減らしたり調整するだけだ。
 今日は寝る前に飲む抗鬱剤を一錠追加された。確かに鬱っぽい日が続いていたから、有難い判断だと思う。


 わたしはもうこの病気から一生逃れることは出来ないものだと認識している。少し回復したり、薬を減らしたりすることはあったとしても完治することなどないだろう。そんな期待もしていない。別にそれは悲しいことでも悔しいことでもなんでもない。ただ辛いだけだ。辛いだけなら我慢も出来る。いや、最近では辛いとさえ思わなくなってきた。これがわたしの体質なのだ。生まれてきた子供がアレルギーを持っているのと同じ。わたしも生まれてきたときからそういう体質だったのだ。


 今日はあまり気分が乗らない。だから日記もこんなしょうもないことしか書くことは出来ない。日記とはそういうものだろう。わたしが調子が悪いときは日記も調子が悪い。
 わたしは自分の感じたこと、考えたことしか日記に書くことは出来ないのだ。後々読み返したときに、「ああ、この日は体調がすぐれなかったんだな。」と分かるように自分に素直にかかなくてはいけない。


 今、夜の8時半。明日は今日よりはいい日になるだろう。なって欲しいと思いながら今日はもう布団に入ることにする。

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