1月3日

 正月というのは退屈なものだ。やることがない。やることがないのはいつものことだけど、なぜか正月というものは働いてはいけない期間の様な気がする。余りにも暇だからパチンコでも行くことにした。


 結果7万も負けた。知ってはいたけどわたしは馬鹿だ。正月のパチンコなんか出るはずがないんだ。放っておいても客が寄りつくのだから、いい台なんかあるわけがない。しばらくはろくな食事も出来ないだろう。食事は別にいいのだが、煙草が吸えなくなるのはキツイ。今日のパチンコだって辞めるタイミングはなんどもあったはず。だけど、ズルズルと打ち続けてこんなに悲惨な目に遭ったのだ。自分で選んだ道なのだから仕方がないけど、つくづく自分というものが嫌になる。


 ほどほどというものを知らないのだ。手元に2,3万残しても仕方がないと思ってしまう。それならば全財産突っ込んででも今日の負け分くらいは取り返したいと意地になる。自分のことを自分でコントロール出来ないわたしはクズなのだろう。


 ああ。明日からどうやって生きていけばいいのだろう。相方に金を借りるのは嫌だ。パチンコで負けたから金を貸してくれなんて死んでも言えない。クズのわたしにだって意地くらいある。日雇いのバイトでもして金を作るしかないな。


 今年も正月からろくなことがない。どうせろくでもない一年になるのだろう。まだ、年が明けて3日しかたっていないけど、もう分かったよ。
 くだらない一年をどうやって乗り切ろうか。今から頭が痛くて仕方がない。


 ああ。これからしばらくはウジウジと後悔するだけの時間が続くのだろう。パチンコに金を突っ込んでいる時間よりそのウジウジとした時間の方がよっぽど辛い。
 出来ることなら誰かにこの気持ちを取り払ってもらいたいものなのだがそんなことは不可能なことくらい馬鹿なわたしでも知っている。


 だから、なにもいいことがないくてもいいから早くこの気持ちを晴らせるだけの時間が過ぎ去って欲しい。

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