2月24日

 あなたはぎっくり腰というものをやってことがある?
ないなら、それほど幸せなことはないわ。
あるのなら、わたしの痛みが分かるでしょう。一緒に泣いて頂戴。


 あまりに痛いので日曜日でも診てくれる緊急病院に連れて行ってもらった。
 ぎっくり腰というのはおっさんの怪我(?)だと思っていたが、そうでもないらしい。結構骨盤の歪んだ若い女もなりやすいのだと医者は言った。


 いい医者だったよ。わたしの痛みを汲み取ってくれてとても丁寧に扱ってくれた。一緒にレントゲンの写真を見ながら、これは大変痛かったでしょう。辛かったですね。とわたしを労ってくれた。
 ただ、診察の最後に口にした
「あまり無理な姿勢で彼氏さんと頑張り過ぎないようにね。」
 その台詞は必要なかった。


 診察には相方も立ち会ってくれたのだが、あの阿呆は医者の言葉を重く受け止めていたようだ。
「やっぱり、あのアルプス崩しは無理があったか。」
 なんだそれ。四十九手目みたいな言いかたすんな!


 痛み止めの注射のおかげで座ることくらいは出来るようになったけど、今日は横になって安静に過ごすことにした。
 幸いにわたしには今、脳さえあればやるべきことがたくさんあるのだから。


 あい。愛。Ai。
 それってなんだろうね。


 久し振りに息子に会いたくなった。
 でも、LINEを送る勇気もないんだよね。
 わたしにちゃんとした愛があれば、もっと勇気も湧くものなのだろうか。

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