2月18日

「好きにしていいことと、なんでもいいことは全く違う。」
 言われてから気が付いたが、前にも同じようなことを言われたな。
 少し悔しかった。


 だけど今度は書いたものを破られたりはしなかった。本人が意識しているかどうかは分からないけれど、昨日書いたものは根本から間違っていて、今日書いたものはまだ修正すれば使えるものだと相方は判断したのだろう。


 愛ってなんだろう。
わたしは先日、相方には恋愛感情は持っていないといったが、愛してはいる。息子のことも葵ちゃんのことも。愛する人はいるけど、なにをもって愛しているのかは言葉に出来ない。そうだよ。愛って言葉に出来るものじゃないんじゃないのか。


 だけど、愛を語ろうと思ったのはわたし自身だったね。
 本当に言葉にしなければならないのは、欲と快楽と性だったんだけど、それを言葉で言い表すのは難しいから愛という言葉からアプローチしようと考えたのは他人じゃなくて、わたしなんだ。


 だけど、愛について考えれば考えるほどそれは欲とか快楽とは遠ざかっていく気がした。愛しているから欲も湧いてくるし、欲を満たせば快楽に繋がると思っていた。多分、欲と快楽の関係性は間違っていないと思う。欲というものが入り口で出口が快楽であるとは思っている。だけど、それらを愛という糸で結びつけるのは簡単なことではなかった。
 欲も快楽も性も愛で括ることが出来ると思っていたけど、そもそもそれが間違いなのかもしれない。


 中馬 姫奈の愛というものだけを考えるから難しいのかな。一般的には愛というものはどんなものなのだろう。
 Wikiなどを使って愛という言葉の意味を調べてみたけれど全然、頭に入ってこない。だけどこれは乗り越えなくてはならない壁のような気がした。


 小説などの登場人物はわたしの小さな脳に収まっているものだけでは作り上げられないものなのだと感じた。わたしなんかの知恵や能力や経験だけではどうしたって物足りない。
 わたしは姫奈を自分の中から造りだそうと思っていたけど、それがそもそもの間違いだったんだ。


 姫奈はわたしと違って賢い女であって欲しい。だから、わたしはもっと勉強しなくては。


愛とはなにか?
知っている人がいたとしてもわたしにはまだ内緒にしておいて貰いたい。
先ずは姫奈の口からその答えを聞き出したいものだからね。

2月17日

 今、頭の中に欲と快楽と性という言葉が行ったり来たりを繰り返している。
中馬 姫奈という女をこの世に産み出す為の作業だ。産み出すと言ってもわたしは母親ではない。身体を痛めてその女を生み出すわけではない。
 だからと言って神になるわけでもない。神は命を落とすだけ。その命がどんな性質になるのかは、その命次第なのだから。


だから、わたしは中馬 姫奈になるのだとも言える。
東京に行っていた2日間もずっとこの作業を繰り返していた。でも、なにも決まらない。
だけど、僅かな進展はあった。


欲と快楽と性というものを別々に考えるからややこしいんだ。
所詮は、ひとりの人間の持つひとつの心という器に収まるような小さなものなのだから、全部まとめて考えたらいいのだ。
3つのキーワードを繋ぐ糸が欲しい。
わたしはその糸に「愛」というものを選ぶことにした。


愛とはなにかを考える。
ただ、それは一般論でなくていいのだ。わたしなりの解釈でいいのだ。欲とか快楽について自分の脳を動かしたことなどないが、愛についてなら何度か考えたことがある。そして、小さな答えも持っている。


それをわたしなりの言葉で表現する。
これがなかなか難しかった。
だが、一日かけてなんとかA4一枚程度の文章に纏め上げた。


相方に見せる。
相方はわたしの好きなようにしていいと言った。
相方はそれを破り捨てる。
相方は思想が浅すぎるという。


ワタシ、キレル。
ダカラ、モウネル。
オヤスミナサイ。

2月16日

 ただいま。


 やっと帰ってきた。


 随分気分がリフレッシュ出来たなあ。


 明日から普段通りの生活をまた頑張ろう。

2月15日

 仕事の関係でちょっと東京行ってきます。


 それなので、今日はブログはお休みです。

2月14日

 バレンタインデー。
その言葉を聞くだけで、頭がクラクラする。一年で一番嫌いな日かもしれないね。
 別に今はもうわたしには関係のない日だけど、キャバクラで働いている時代は本当に苦痛だった。常連やわたしを指名してくれる全ての客にチョコレートを用意しなくてはいけなかったんだもの。


 10代の頃なんかは、40個くらいのチョコレートを用意しなければならない時代もあった。わたしもなんだか変にやる気を出しちゃってね。同じチョコレートは2つもいらなかった。お客さんの顔を思い出して、その人に似あうチョコレートを選んだ。場合によってはチョコレート以外のプレゼントを添えたこともある。手書きのメッセージとかね。
 楽しかったんだろうね。男に喜んでもらうということが。手間も時間も惜しまずに贈り物を用意した。
 ある年は、行きつけの洋服を仕立ててくれる店に頼んでリボンを作ってもらった。長さが5メートルくらいあるやつ。ピンクのリボンに赤の刺繍で「please eat me」と書いてもらったものを、わたしの身体に巻き付けて胸の前で結んだ。
 英語は苦手?
 直訳すると「わたしを食べて。」


 怖っ。
 寒っ。


 今だから笑って話せる黒歴史だ。笑えない?笑ってよ。そうじゃなきゃあなたに食わせるよ。


 当然、見返りは期待した。いけない?
 おねだりもしたよ。欲しいものとか正直にねだった。そんな高いものは要求しなかったけどね。40万くらいするシャンパンをもらったことがあるけど、1時間もかけずに飲み干してしまったけど。


 嫌いな日だけど、あの頃は楽しかったな。いや、あの頃も楽しかった。
今は、チョコレートはひとつ用意すればいい。気の利いたメッセージカードもネックレスも用意する必要は無い。ただ、キスだけ添えてやればあの人は満足してくれる。
 「please eat me」も必要ない。そんなもの出したらナイフとフォークでで刺されてしまうから。


 あなたにとって今日はいいバレンタインデーだったろうか。
 願わくば笑って「そんなわけないじゃん。」と言って欲しい。